「敵に塩を送る」日本人であることを誇りに思えるオリンピックでのエピソード

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昔の戦国時代で、上杉謙信が敵である武田信玄に塩を送りました。

敵対関係にある相手でも、
相手が苦しい立場にあるときには助けてあげることを
「敵に塩を送る」というようになりました。

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そして舞台は冬季オリンピック2002年
ソルトレイクシティオリンピックでの出来事。

アメリカのフィギュア・スケート選手、サーシャ・コーエンは、
競技用のタイツを忘れるという重大なミスをしてしまいます。

当時のアメリカは、2001年の同時多発テロの影響で厳戒態勢。

選手たちもカバンの中身を全部出して、
チェックを受ける必要があったそうです。

彼女はチェックを受けるために競技用のタイツをカバンから取り出し、
そのまま置き忘れてしまったのです。

しかし、彼女が忘れ物に気づいたのは演技の直前。

探すにも新しく手配するにも時間はなく、
周りの選手たちに予備のタイツを貸してほしいと頼みますが、
誰も返事をしてくれません。

厳しいスポーツの世界ですから、仕方のないことだといえるでしょう。

ところが、困っている彼女の姿を見て、
1人の選手がわざわざ自分の履いていたタイツを脱いで、
彼女に差し出したのです。

その人は日本人の選手でした。

そう、この選手です!

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アメリカのサーシャ・コーエン選手が半泣きで困り果てているところ、
その窮地に手を差し伸べたのは、日本のフィギュア・スケーター
村主章枝(すぐりふみえ)選手でした。

そして、競技の結果は・・・

サーシャ・コーエンが4位で、村主章枝は5位。

しかし、村主選手の行為にはそれ以上の価値があると思いませんか。

この話は美談として、当時新聞などでも話題になりました。

そして後にテレビのトーク番組に出演した村主は、
サーシャ・コーエンからタイツを返してもらっていないことに触れ、

「早く返してください」

と笑いながら語りました。

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オリンピックという世界一を争う最高の戦いの舞台。

そんな中でも苦しい立場に立っている相手には手を差し伸べる・・・

まさに「敵に塩を送った」村主選手。

武士道にも通ずることではないでしょうか。

日本に生まれて良かったと思えると共に、
日本人であることに誇りを感じさせてくれる、
ちょっと素敵なエピソードでした。

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